「小学生への読み聞かせをやめないで【研究が証明する驚きの学力効果】」

家庭学習

正直に言います。読み聞かせは「幼児だけのもの」ではありません。

「うちの子はもう大きいから読み聞かせは卒業」と思っていませんか?

実は、読み聞かせの効果は小学生になっても続きます。それどころか、夏休みの読書感想文という大きな壁を乗り越えるための、最も自然なサポート方法になるのです。

元PTA会長として数百人の保護者と関わってきた経験をもとに、読み聞かせと読書感想文の意外なつながりをお伝えします。

読み聞かせの効果【研究でわかっていること】

①語彙力が約3倍伸びる

東北大学の川島教授を代表とする研究では、読み聞かせをされた子どもは、されていない子どもと比べて3倍相当の語彙の伸びがみられたという結果が明らかになっています。語彙力は読解力の土台です。言葉をたくさん知っている子は、本を読んだときに内容を深く理解できます。

②国語だけでなく算数の学力にも影響する

読み聞かせの効果は国語にとどまりません。小さい頃に読み聞かせを積極的に受けた子どもほど、読解力を必要とする算数・数学の学力も高いというデータがあります。文章題を正確に読み取る力は、すべての教科の土台になっているのです。

③論理性と共感力が育まれる

ベネッセ総合研究所の調査でも、幼児期の読み聞かせは論理性の獲得につながるという結果が出ています。物語の起承転結を追い、登場人物の気持ちを想像することで、「なぜそうなったのか」を考える力と、他者の気持ちに寄り添う共感力が育まれます。この2つは、読書感想文を書くときに直接使う力です。

読み聞かせが読書感想文を変える理由

「書く」より「話す」方が言葉は出やすい

読書感想文が苦手な子どもの多くは、「何を書けばいいかわからない」という状態で止まっています。しかし同じ子でも、「どこが面白かった?」と聞くと、すらすら話せることがあります。

読み聞かせはまさに「話す」きっかけを自然に作ります。読んでいる途中で「この子、どうすると思う?」「自分だったらどうする?」と声をかけるだけで、子どもは自分の言葉で考えを口にし始めます。その言葉をそのまま文章にすれば、読書感想文の骨格ができあがります。

親子の「対話」が感想を引き出す

一人で本を読んで感想を書くのは、大人でも難しい作業です。読み聞かせには、親が自然に「聞き役」になれるという強みがあります。子どもが話したことを「それってこういうこと?」と整理してあげるだけで、子どもの中で考えがまとまっていきます。

学年別・読み聞かせの活用法

小学1〜2年生:親が読んで、子どもが話す

親が読み聞かせをしながら、要所で「ここどう思う?」と聞きましょう。絵日記や日記の宿題にも、読み聞かせの後の会話がそのままネタになります。

小学3〜4年生:交互に読んで、一緒に考える

親子で1ページずつ交互に読む「交互読み」が効果的です。読んだ後に「どの場面が一番印象に残った?」と聞き、子どもの言葉をメモしておくと、後で感想文を書くときの素材になります。

小学5〜6年生:子どもが読んで、親が聞き役になる

高学年になると「読み聞かせは恥ずかしい」と感じる子もいます。そんなときは逆に子どもに読んでもらい、親が「へえ、そうなんや」と反応するだけで十分です。話しながら、子どもは自分でも気づかなかった感想を言葉にし始めます。

読み聞かせを読書感想文につなげる3ステップ

ステップ①:読みながら「気になった場面」に付箋を貼る

読み聞かせの途中で「おもしろい」「なんで?」と感じた場面に付箋を貼っておきます。読み終わった後、付箋の場面を振り返るだけで感想の素材が揃います。

ステップ②:3つの質問で感想を引き出す

読み終わったら親がこの3つを聞きます。

  • 「一番印象に残った場面はどこ?」
  • 「主人公のことをどう思った?」
  • 「自分だったらどうしてた?」

子どもが話した言葉をそのままメモしておきましょう。

ステップ③:話した言葉をそのまま書かせる

メモした言葉を見ながら、「さっき話してたこと、そのまま書いてみて」と伝えます。難しい言葉や上手な表現より、自分の言葉で書かれた感想文の方が、先生の心に届きます。

我が家の場合

我が家では3人の子どもそれぞれに読み聞かせをしてきました。小学生になっても続けていた時期があり、読んだ後に「どう思った?」と聞くのが自然な習慣になっていました。

読書感想文の季節になると、「あの本のあの場面、面白かったな」という会話から始まることが多かった。親子で本の話ができる関係が、感想文への入口になっていたと思います。

読み聞かせは勉強ではありません。親子の時間です。その延長線上に、読書感想文があるだけです。

読解力をさらに伸ばしたい方へ

読み聞かせで育まれた語彙力・読解力は、通信教育でさらに伸ばすことができます。文章を読む力は、すべての教科の土台になります。



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まとめ

読み聞かせは、語彙力・読解力・論理性・共感力を育てることが研究で示されています。そしてそれらはすべて、読書感想文を書くために必要な力です。

難しく考えなくていい。本を一緒に読んで、感想を話し合うだけでいい。その積み重ねが、夏休みの一番の難関を乗り越える力になります。

アセラズ、クサラズ、アキラメズ。

読み聞かせは、子どもへの一番やさしい学習支援です。

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