読書感想文が書けない子への親のサポート法【元PTA会長が教える「型」を使えば誰でも書ける!】

読解力・表現力

毎年夏休みになると、こんな声が聞こえてきます。

「何を書けばいいかわからない」
「書き出しから動けない」
「気づいたら夏休み最終日になっていた」

PTA会長を7年間務めた中で、読書感想文の悩みは保護者から最も多く聞いた相談のひとつでした。

でも正直に言います。

読書感想文が書けないのは、才能の問題でも、本が嫌いだからでもありません。

「型を知らないだけ」です。

型さえ知れば、どんな子でも書けます。この記事では、その型と年齢別の親のサポート法をお伝えします。

毎年夏休みに親子で消耗していませんか?

こんな経験はありませんか?

・子どもが「何を書けばいいかわからない」と言って止まっている
・親が横についていないと一文字も進まない
・結局、親がほぼ書いてしまった
・夏休み最終日に泣きながら書いた

これは「うちの子だけ」ではありません。

文部科学省の調査でも、小学生が夏休みの宿題で最も苦手とするものの上位に「読書感想文」が入り続けています。

でも毎年同じことを繰り返しているとしたら、それは「やり方」を変えるサインです。

読書感想文には、誰でも使える「型」があります。この型を知るだけで、親子の夏休みが変わります。

読書感想文が書けない本当の理由

「うちの子は文章が苦手だから」と思っていませんか?

実はそうではありません。

読書感想文が書けない理由は、ほぼこの3つです。

■ 理由①:「何を書けばいいか」を教えてもらっていない
学校では「感想を書きなさい」と言われます。でも「感想の書き方」は教えてもらえません。やり方を知らないのに書けないのは当然です。

■ 理由②:「面白かった」以上の言葉が出てこない
感想を聞くと「面白かった」「すごかった」で終わってしまう。これは語彙力の問題ではなく、「掘り下げ方」を知らないだけです。

■ 理由③:「正しく書かなければ」というプレッシャー
作文には正解がないのに、テストのように「正しい答えを書かなければ」と思い込んでいる。このプレッシャーが、鉛筆を止めてしまいます。

この3つを解決するだけで、読書感想文はぐっと書きやすくなります。

誰でも使える「3段落の型」

読書感想文に悩む親子に、私がいつも伝える型があります。

それが「3段落の型」です。

■ 第1段落:一番印象に残った場面
「この本を読んで、一番印象に残ったのは○○の場面です」

まず「どの場面が印象に残ったか」だけを書きます。あらすじを全部書く必要はありません。一番心が動いた場面だけでOKです。

■ 第2段落:そのときの自分の気持ち・考え
「そのとき私は○○と感じました。なぜなら○○だからです」

「なぜそう思ったのか」を書くことがポイントです。自分の経験と結びつけると書きやすくなります。「私も同じような経験があって〜」という書き方が効果的です。

■ 第3段落:読んで変わったこと・これからどうしたいか
「この本を読んで、これから○○していきたいと思います」

読む前と読んだ後で、自分の中で何かが変わったことを書きます。「本から学んだことを自分の生活に生かす」という視点で締めくくります。

この3段落で書くだけで、読書感想文の基本的な構成が完成します。文字数が足りない場合は、各段落に具体的なエピソードを加えるだけで増やせます。

年齢別・親のサポート法

読書感想文への親のサポートは、年齢によって変わります。お子さんの年齢に合った関わり方を参考にしてください。

小学校低学年(6〜9歳)のサポート法

この時期は「書く」より「話す」ことから始めましょう。

低学年の子どもにとって、いきなり文章を書くのは難しい。まず口で話してもらい、それを親が書き留めてあげるところから始めると抵抗感がなくなります。

・本を読み終わったら「どの場面が一番好きだった?」と聞く
・「なんで好きだったの?」と理由を引き出す
・話してくれた内容を「じゃあそれを書いてみよう」と誘導する

この時期は「書けた!」という成功体験を作ることが最優先です。内容の良し悪しより、自分で書き終えたという達成感を大切にしてください。

親が「上手に書かせよう」と思いすぎると、子どもは萎縮します。多少まとまっていなくても「よく書けたね」と認めることが、来年の読書感想文への意欲につながります。

小学校高学年(10〜12歳)のサポート法

この時期は「3段落の型」を意識させることが効果的です。

自分で書ける力はあるけれど、何を書けばいいかわからずに止まってしまう。そんな子には、型を教えてあげるだけで大きく変わります。

・本を読み終わったら「一番印象に残った場面はどこ?」と聞く
・「そのとき何を感じた?なんでそう思った?」と掘り下げる
・「読む前と読んだ後で、何か変わった?」と問いかける

この3つの質問に答えてもらうだけで、3段落分の内容が揃います。

注意したいのは、親が「こう書けばいい」と答えを与えすぎないことです。子どもが自分の言葉で考える時間を大切にしてください。親は「聞き役」に徹することが、この時期のサポートの基本です。

中学生(13〜15歳)のサポート法

中学生になると、読書感想文は「自分の意見を論理的に伝える文章」に変わります。

この時期の親のサポートで大切なのは「添削者にならないこと」です。細かく直そうとすると、子どもはやる気を失います。

・「読んでみていい?」と声をかけて読者として感想を伝える
・「ここ、もう少し教えて」と興味を持って聞く
・「この部分が面白かった」と具体的に伝える

中学生は親に否定されることを特に嫌います。「ここが間違っている」ではなく「ここをもう少し詳しく書くともっと伝わりそう」という言い方が効果的です。

また中学生には、「PREP法」を教えるのもおすすめです。
Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論)の順で書くだけで、論理的な読書感想文が書けるようになります。

通信教育で表現力を伸ばす方法

「毎年夏休みに同じことを繰り返したくない」という方には、通信教育で日頃から表現力を鍛えておくことをおすすめします。

読書感想文が書けない本当の理由は、夏休みだけの問題ではありません。日頃から「自分の気持ちを言葉にする」練習ができているかどうかの差です。

わが家でもZ会を活用していますが、記述式の問題が多く「自分の考えを言葉にする」練習が日常的にできています。添削指導で「どう書けばより伝わるか」を学べるため、読書感想文だけでなく全ての作文力が底上げされます。

夏休みに慌てて対策するより、普段からの積み重ねが一番の近道です。

※Z会の詳細はこちら

まとめ

読書感想文が書けない子への親のサポート法をお伝えしました。

読書感想文が書けないのは才能の問題ではありません。「型を知らないだけ」です。

誰でも使える「3段落の型」
・第1段落:一番印象に残った場面
・第2段落:そのときの気持ち・なぜそう思ったか
・第3段落:読んで変わったこと・これからどうしたいか

年齢別のサポートのポイント
・低学年:話してもらい、書く成功体験を作る
・高学年:3つの質問で内容を引き出す
・中学生:添削者ではなく読者として関わる

PTA会長として7年間、多くの子どもたちを見てきた経験から断言します。

読書感想文は、正しいやり方を知れば必ず書けるようになります。今年の夏休みこそ、親子で消耗しない読書感想文に挑戦してみてください。

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