「うちの子、言葉が少ないんです」
「語彙力が低いのか、会話がかみ合わないことが多くて」
PTA会長を7年間務めた中で、こんな悩みを持つ保護者が年々増えていると感じています。
語彙力とは、使える言葉の数と質のことです。語彙力が低いと、国語だけでなく算数の文章題・理科・社会など、すべての教科に影響が出ます。
でも語彙力は、正しい方法で日常的に取り組めば必ず伸びます。
この記事では、PTA活動で多くの子どもたちを見てきた経験から、語彙力が低い子の特徴と、小学生から中学生まで使える言葉の増やし方をお伝えします。
なぜ今、語彙力が低い子が増えているのか
語彙力が低い子が増えている背景には、現代の生活環境が大きく関係しています。
■ 理由①:会話が減った
スマホやゲームの普及で、家族や友達と話す時間が減っています。言葉は会話の中で自然に増えていくものですが、その機会が失われつつあります。
■ 理由②:文字より動画で情報を得るようになった
YouTubeや動画コンテンツで情報を得ることが増えた結果、文章を読む機会が減っています。読書量と語彙力には強い相関関係があります。
■ 理由③:短い言葉でのコミュニケーションに慣れた
LINEやSNSでは短い言葉でやり取りすることが多く、豊かな表現を使う機会が減っています。「草」「やば」「えぐい」など、少ない言葉で済ませる習慣がつきやすくなっています。
■ 理由④:辞書を引く習慣がなくなった
わからない言葉が出てきても調べない。スマホで検索することもなく、そのまま流してしまう習慣が語彙力の低下につながっています。
語彙力が低い子に共通するパターン
PTA活動を通じて、語彙力が低い子どもたちにはいくつかの共通パターンがありました。
■ パターン①:「やばい」「すごい」「えぐい」しか言わない
感動したとき、驚いたとき、嬉しいときも「やばい」の一言で済ませてしまう。感情を表現する言葉のストックが少ない状態です。
■ パターン②:文章題が苦手
算数の文章題や理科・社会の記述問題が苦手な子の多くは、語彙力が低い傾向があります。問題文の意味がわからないため、解き方を知っていても正解できません。
■ パターン③:作文・読書感想文が書けない
気持ちや考えを表現したくても、言葉のストックが少ないため書けない。語彙力の低さは表現力に直結します。
■ パターン④:会話がかみ合わないことがある
相手の言葉の意味がわからず、会話がかみ合わないことがある。友達関係にも影響が出ることがあります。
PTA活動で見えた「語彙力が高い子の家庭」の共通点
7年間のPTA活動で、語彙力が高い子どもたちの家庭にはある共通点がありました。
■ 共通点①:親がたくさん話しかける
日常的に親が豊かな言葉で話しかけている家庭の子は、自然と語彙が増えます。「今日は気持ちのいい天気だね」「この料理は食欲をそそる香りがするね」など、丁寧な言葉を使う習慣が子どもの語彙を育てます。
■ 共通点②:わからない言葉を一緒に調べる
「この言葉どういう意味?」と子どもが聞いたときに、一緒に辞書や辞典で調べる習慣がある家庭の子は、語彙力が高い傾向がありました。調べる行為自体を楽しむ雰囲気が大切です。
■ 共通点③:読書の習慣がある
週に数冊でも本を読む習慣がある家庭の子は、語彙力が高い傾向がありました。本の中には日常会話では使わない豊かな表現がたくさん含まれています。
■ 共通点④:ニュースや新聞を話題にする
食卓でニュースの話をする家庭の子は、社会的な語彙が豊富でした。難しい言葉に日常的に触れることで、自然と語彙が広がります。
年齢別・今日からできる語彙力の鍛え方
語彙力を育てる方法は、年齢によって変わります。お子さんの年齢に合った方法を試してみてください。
小学校低学年(6〜9歳)向けの語彙力アップ法
この時期は「言葉との出会い」を楽しむことが最優先です。難しい言葉を覚えさせようとせず、言葉に興味を持たせることを目標にしてください。
・絵本の読み聞かせを続ける
絵本には日常会話では使わない豊かな表現がたくさんあります。読み聞かせをしながら「この言葉どういう意味だと思う?」と一緒に考えることで、自然と語彙が増えます。
・「言葉あつめゲーム」をする
「今日新しい言葉を見つけたら教えて」と声をかけてみてください。テレビや本で気になった言葉を親子で集めるゲームにすることで、言葉への興味が育ちます。
・感情を表す言葉を増やす
「嬉しい・悲しい」だけでなく「ワクワクする・ドキドキする・切ない・誇らしい」など、感情を表す言葉を日常会話の中で意識的に使うことで、子どもの感情語彙が増えます。
小学校高学年(10〜12歳)向けの語彙力アップ法
中学生になると、語彙力は「自分の意見を論理的に伝える力」に直結します。この時期は、難しい言葉を正確に使いこなす力を育てることが重要です。
・新聞のコラムを週1回読む
朝日新聞の「天声人語」や読売新聞の「編集手帳」など、新聞のコラムには豊かな表現と難しい言葉が凝縮されています。週1回読むだけで、語彙力が大きく変わります。
・知らない言葉をスマホで調べる習慣をつける
授業や読書でわからない言葉が出たときに、その場で調べる習慣をつけてください。調べた言葉をメモアプリに記録しておくと、後から見返すことができます。
・自分の言葉で説明する練習をする
「この言葉を知らない人に説明するとしたら?」という練習が、語彙力を深めます。言葉の意味を自分の言葉で説明できるようになって初めて、本当に語彙力がついたと言えます。親に向かって説明する練習も効果的です。
通信教育で語彙力を伸ばす方法
「家でうまく教えられるか不安」という方には、通信教育を活用するのがおすすめです。
語彙力を伸ばすには「豊かな文章に触れる」「自分の言葉で表現する」の両方が必要です。通信教育にはこの両方を実践できる仕組みが整っています。
・毎月届く教材で豊かな文章に触れられる
・記述式の問題で自分の言葉で表現する練習ができる
・学年に合わせた語彙・表現力の問題に取り組める
わが家でもZ会を活用していますが、文章の質が高く語彙力アップに効果を感じています。小学生から中学生まで対応しており、学年に合わせて語彙力を体系的に伸ばせます。
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まとめ
語彙力が低い子の特徴と、年齢別の言葉の増やし方をお伝えしました。
語彙力は一朝一夕には育ちません。でも日常の小さな積み重ねで、必ず伸びます。
小学校低学年:言葉との出会いを楽しむ・絵本・言葉あつめゲーム
小学校高学年:辞書引き・ことわざ・言葉コレクション
中学生:新聞コラム・知らない言葉を調べる・自分の言葉で説明する
年齢に合った方法でひとつから始めてみてください。
PTA会長として7年間、多くの子どもたちを見てきた経験から断言します。
語彙力が豊かな子は、すべての教科で力を発揮できます。大切なのは「言葉を大切にする家庭の雰囲気」です。
お子さんの語彙力を、ぜひ家庭から育ててみてください。


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