先生が読書離れを嘆く理由と家庭でできる読書習慣の作り方【元PTA会長が現場で見てきた本音】

読解力・表現力

「最近の子どもたちは本を読まなくなった」

PTA会長を7年間務めた中で、先生方から最も多く聞いた言葉です。ベテランの先生も、若い先生も、口を揃えて同じことを言っていました。

でも「本を読みなさい」と言うだけでは子どもは読みません。私自身、3人の子どもを育てながらそれを痛感しました。

この記事では、現場の先生が読書離れをどれほど深刻に捉えているか、そして家庭で実際にできる読書習慣の作り方を、PTA会長7年の経験と3人の子育てのリアルからお伝えします。

先生が読書離れをここまで嘆く本当の理由

なぜ先生たちはそれほど読書離れを心配しているのでしょうか。

PTA活動を通じて多くの先生と話してきた中で、共通して聞こえてきた理由が3つあります。

■ 読解力の低下が全教科に影響する
国語だけではありません。算数の文章問題・理科の実験レポート・社会の資料読み取り。すべての教科に読解力が必要です。先生方が最も恐れているのは「文字は読めるけど意味がわからない」という子どもが増えていることでした。

■ 自分の気持ちを言葉で表現できない子が増えている
「なんとなく嫌だ」「うまく言えない」という子どもが増えていると、複数の先生から聞きました。語彙が少ないと自分の感情も言語化できません。読書はその語彙を自然に増やす最も効果的な方法だと先生方は言います。

■ スマホ・ゲームとの競争に本が負けている
これは先生だけでなく保護者からも多く聞いた悩みです。子どもにとってスマホやゲームの方が面白いのは当然です。でも先生方は「面白いかどうかより、本を読む習慣があるかどうかで将来の学力が変わる」と言っていました。

3人育てて気づいた「本を読まない子」と「読む子」の違い

私には3人の子どもがいます。正直に言うと、上の2人は本をあまり読みませんでした。

「読みなさい」と言っても読まない。図書館に連れて行っても興味を示さない。

三男のときに変えたのは、たった1つのことでした。

寝る前に親が読み聞かせをしたのです。

三男が小学校に上がっても、短い本なら自分で読むようになりました。上の2人との違いは明らかです。

PTAで相談を受けてきた保護者の中でも、本を読む子の家庭には共通点がありました。「親が本を読んでいる」か「親が一緒に本を楽しんでいる」かのどちらかでした。

子どもは親の背中を見て育ちます。「読みなさい」より「一緒に読もう」の方が何倍も効果があります。

家庭でできる読書習慣の作り方5ステップ

では具体的にどうすればいいのか。PTA活動と3人の子育てから見えてきた、現実的な5つのステップをお伝えします。

■ ステップ①:本を「見える場所」に置く
本が本棚の奥にしまってあると、存在を忘れます。リビングのテーブルの上・トイレの中・枕元など、目に入る場所に置くだけで手に取る頻度が上がります。

■ ステップ②:子どもが選んだ本を否定しない
図鑑でも漫画でも、子どもが自分で選んだ本は読みます。「そんな本じゃなくて」と言った瞬間に読書が嫌いになります。最初は何でもOKです。

■ ステップ③:寝る前の10分読書を習慣にする
歯磨きと同じように「寝る前は本を読む時間」と決めてしまいます。最初は親が読み聞かせでOK。子どもが自分で読めるようになったら一緒に読む時間に変えていきます。

■ ステップ④:読んだ本について話す
「どんなお話だった?」「どのシーンが好きだった?」と聞くだけでいい。答えを引き出す会話が読解力と表現力を同時に育てます。PTAで見てきた読書好きな子の親は、みんなこれをやっていました。

■ ステップ⑤:図書館を「遊び場」にする
「勉強のための場所」ではなく「好きな本を探しに行く場所」として図書館を使います。月1回でも図書館に行く習慣がある家庭の子どもは、本への抵抗感が明らかに少ない印象でした。

読書習慣と学力の関係【先生が教えてくれた本音】

あるベテランの先生がこう言っていました。

「読書習慣のある子は、5年生・6年生になったとき伸び方が違う」

低学年のうちは差が見えにくくても、文章が複雑になる高学年で一気に差がつくというのです。

読書は即効性がありません。だから親が焦って「読みなさい」と言っても逆効果です。

大切なのは低学年のうちに「本は楽しいもの」というイメージを作ること。そのためには親が一緒に楽しむ姿を見せることが一番の近道です。

読書習慣が身についた子は、自分で調べる力・考える力・伝える力が自然と育っていきます。これはどの先生も共通して言っていたことです。

読書習慣をサポートするおすすめの方法

「毎日読み聞かせする時間がない」「どんな本を選べばいいかわからない」

共働き家庭の保護者からよく聞く悩みです。

そういう家庭におすすめしているのが、絵本・児童書のサブスクリプションサービスです。

月齢・年齢に合った本をプロが選んで届けてくれるので、「何を読ませればいいかわからない」という悩みが解決します。届いた本がリビングに置いてあるだけで、子どもが自然と手に取るようになります。

わが家でも活用していますが、本屋では出会えなかった良書に出会えるのが一番のメリットです。

「Z会は難関校受験を目指す子どもに特に人気の通信教育です

まとめ

PTA会長として7年間、現場の先生方と話し続けてきた経験からお伝えします。

読書離れは確かに深刻です。でも家庭でできることは必ずあります。

・本を見える場所に置く
・子どもが選んだ本を否定しない
・寝る前の10分を読書タイムにする
・読んだ本について話す
・図書館を遊び場にする

難しいことは何もありません。今夜、本を1冊リビングのテーブルに出してみてください。それだけで始められます。

先生方が嘆く読書離れを、家庭から変えていきましょう。

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