子どもが学校に行きたくないと言ったら【元PTA会長が我が子の経験から伝えること】

不登校・通信制

「明日、学校行きたくない」

子どもにそう言われた瞬間、親はどう反応すればいいのか。

頭が真っ白になる親御さんは多いのではないでしょうか。

怒るべきか、慰めるべきか、休ませるべきか、無理に行かせるべきか——。

正直に言います。

最初の親の対応が、その後の子どもの状態を大きく左右します。

7年間PTA会長を務める中で、不登校になった子どもの家庭を何百と見てきました。早期に回復した子どもの家庭と、長期化した家庭には、最初の対応に明らかな違いがありました。

そして私自身も、息子が不登校傾向になった経験があります。

この記事では、子どもが「学校に行きたくない」と言ったときに親がすべきこと・してはいけないことをお伝えします。

まず深呼吸してください

「学校に行きたくない」という言葉を聞いた瞬間、多くの親は焦ります。

でも最初にやるべきことは、親自身が落ち着くことです。

親が焦れば焦るほど、子どもは「自分のせいで親を困らせている」と感じて、本音を話せなくなります。

まず深呼吸して、「そうか、行きたくないんだね」と一言返してください。それだけでいいです。

やってはいけない最初の対応

① 理由を問い詰める

「なんで行きたくないの?」「誰かにいじめられてるの?」という質問は、子どもを追い詰めます。実は子ども自身も、なぜ行けないのか言葉にできないことがほとんどです。理由を聞き出そうとすればするほど、子どもは殻に閉じこもります。

② 「みんな行ってるのに」と比べる

他の子どもと比較する言葉は、子どもの自己肯定感を一瞬で傷つけます。「みんな行ってるのに」「お兄ちゃんはこんなことなかった」という言葉は絶対に避けてください。

③ 無理に登校させる

「とにかく行けば何とかなる」という考えで無理に登校させると、学校への恐怖心が強くなる場合があります。特に最初の段階では、子どもの気持ちを無視した強制は逆効果になることが多いです。

④ 大げさに心配しすぎる

親が過剰に心配する姿を見て、子どもは「自分は大変なことになってしまった」とさらに不安になります。深刻に受け止めることと、大げさに反応することは別です。落ち着いた態度で受け止めることが大切です。

最初にすべき3つのこと

① とにかく話を聞く

「そうか、行きたくないんだね。何かあった?」と聞いて、あとは黙って聞くだけでいいです。アドバイスも解決策も必要ありません。子どもが話したいだけ話せる場を作ることが最初の一歩です。話せなくても大丈夫です。隣にいるだけでも伝わります。

② 「休んでいい」と伝える

「一日休んでみようか」という言葉は、子どもに大きな安心感を与えます。休むことを許可することは、怠けを認めることではありません。子どもが「ここは安全だ」と感じる場所を作ることです。

③ 学校に連絡する

担任の先生に「今日は休みます。本人も理由がよくわからないようなので、少し様子を見させてください」と伝えるだけでいいです。詳しい説明は後でいい。まず今日一日、子どもの気持ちを優先してください。

一日休んだ後にすること

翌日すぐに「行く?」と聞かない

一日休んだ翌朝、「今日は行ける?」と聞きたくなる気持ちはわかります。でもその質問が子どもにプレッシャーをかけます。まずは「昨日よりどう?」と体調や気持ちを確認することから始めてください。

子どもの好きなことをする時間を作る

休んでいる間、ゲームをしていても、マンガを読んでいても、最初は何も言わないでください。子どもが安心して休める環境を作ることが先決です。罪悪感を持たせないことが大切です。

担任以外の相談窓口を知っておく

学校のスクールカウンセラー、教育委員会の相談窓口、地域の子ども家庭支援センターなど、担任以外にも相談できる場所があることを知っておいてください。一人で抱え込まないことが大切です。

長引きそうなときのサインと対応

一日二日の休みで回復する場合と、長引く場合があります。以下のサインが続く場合は、早めに専門機関に相談することをおすすめします。

• 2週間以上学校に行けない日が続く
• 食欲がない・睡眠が乱れている
• 部屋から出てこなくなる
• 「死にたい」「消えたい」という言葉が出る

最後の項目は特に注意が必要です。すぐに学校や専門機関に相談してください。

学校以外の選択肢を知っておく

「学校に行けない=終わり」ではありません。

不登校専門のサポート校、通信制高校、フリースクール——学校以外にも子どもが学び、成長できる場所はたくさんあります。

選択肢を知っておくだけで、親の焦りは大きく減ります。

選択肢については今後の記事で詳しくお伝えします。

私自身の経験から

実は私自身も、息子が不登校傾向になった経験があります。

理由はいじめでした。

異変には気づいていました。でも気づいてやれなかった。息子は「親に迷惑をかけたくない」「言えない」と思っていた。それが後からわかったとき、胸が痛くなりました。

休んでいる間、私たちは2人で街を歩きました。

神社、高級住宅街、そうでない住宅街——日頃は意識しない街並みを、ただ一緒に歩いて過ごしました。

特別なことは何もしていません。ただ隣にいた。

でも今思えば、あの時間が息子にとって「自分は一人じゃない」と感じられる時間だったのかもしれません。

解決策より、隣にいること。

それが一番の答えだったと、今でも思っています。

家庭での学習サポートという選択肢

学校に行けない期間も、学びを止めない方法があります。

自宅で無理なく学べる通信教育は、不登校の子どもにも取り組みやすい選択肢の一つです。

スマイルゼミ
タブレット1台で自分のペースで学べます。学校の授業に遅れが出てきたとき、自宅で取り組みやすい設計です。

Z会
自分のペースで考えながら学べます。学校復帰に向けて学習習慣を維持したい家庭に向いています。

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まとめ

子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、親がすべき最初の一歩はたった一つです。

「そうか、行きたくないんだね」と受け止めることです。

解決策はその後でいい。まず子どもが「わかってもらえた」と感じる瞬間を作ることが、全ての始まりです。

7年間PTA活動を通じて見てきた中で、早期に回復した子どもの家庭には共通点がありました。それは親が焦らず、子どもの言葉を否定せず、ただそばにいた家庭でした。

解決策より、隣にいること。

その言葉を、今この記事を読んでいる親御さんに届けたくて、この記事を書きました。

アセラズ、クサラズ、アキラメズ。

子育ても、不登校への対応も、焦らず腐らず諦めずです。

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