反抗期に、家庭でできることは、実は少ないかもしれない。3人の息子で見えた、成長の本当の場所

育児・生活習慣系

結論から言います。反抗期の子どもへの接し方には、様々な情報があふれています。ただ、3人の息子を育てる中で、私が実感しているのは、「親が、どう接するか」以上に、大切なことがある、ということです。

反抗期には、いくつかのタイプがある

思春期の子どもは、常にモヤモヤを抱えています。「このままじゃダメだ」という焦り、「誰もわかってくれない」という怒り。ただ、その気持ちを的確に言葉にする方法を持っていないため、「反抗」という形で、表現してしまうのだと、専門家は指摘しています。40年以上、あらゆる親子の問題に寄り添ってきた教育カウンセラーの諸富祥彦氏は、思春期の反抗には、いくつかの代表的なタイプがあり、それぞれ、注意すべきポイントが違うと述べています。

我が家の、3人3様の反抗期

実は、我が家の3人の息子は、それぞれ、まったく違う反抗期を経験しています。

長男は、驚くほど、反抗期らしい反抗期が、ありませんでした。次男は、中学3年生から高校1年生にかけて、母親に対して、文句を言ったり、見下したような態度を取ったりする時期がありました。そして三男は、今まさに、反抗期の真っただ中です。父親の私が何か注意すると、あからさまに不貞腐れて、「そんなの意味ない」と、頭ごなしに否定してきます。

次男の変化のきっかけは、家庭の外にあった

ここで、次男の話を、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。次男は高校1年生の時、いじめが原因で、無期限停学という、非常に重い出来事を経験しました。そこから、アルバイトを始め、理不尽な扱いを、1年間、耐え抜きました。その経験を終えたあと、次男は、明らかに変わりました。

振り返ってみると、次男は、クラブ活動を、ほとんどやっていませんでした。学校の中で、上下関係や、責任、挫折といった経験を積む機会が、少なかったのだと思います。だからこそ、高校に入ってから、アルバイトという、家庭の外の世界との接続を通じて、初めて、社会の理不尽さや、責任というものを、経験することになったのではないかと感じています。

三男が、これから経験すること

一方、三男は、今、所属しているクラブで、憧れだった3年生が引退し、これから、新チームを経験しようとしています。挫折、責任、下級生ができたときの関わり方、協力、理不尽さ、そして達成感。こうした経験を、学校の中で、これから積み重ねていくのだと思います。

父親である私への反抗的な態度も、もしかすると、こうした、これから訪れる、大きな成長の前触れなのかもしれません。

反抗期の子どもが、本当に必要としているもの

ここまで振り返って、気づいたことがあります。反抗期の子どもに必要なのは、「親からの、正しい接し方」だけではないのかもしれない、ということです。それ以上に大切なのは、家庭の外に、挑戦と責任を経験できる「場」が、あるかどうかなのだと思います。

ただ、もう一つ、忘れてはいけない、大切な要素があります。それは、その挑戦と責任が、「与えられたもの」ではなく、「自ら、選び取ったもの」であるかどうか、という、主体性です。次男が、アルバイトを始めたのも、三男が、クラブ活動を選んだのも、どちらも、本人自身の意志でした。誰かに、やらされているのではなく、自分で選んだことだからこそ、理不尽な壁にぶつかっても、そこから、逃げ出さずに、乗り越えていく力が、生まれるのだと思います。

もし、お子さんに「外との接続」が少ないと感じたら

もし、クラブ活動や部活動といった、学校の中での経験が少ないお子さんの場合、意図的に、家庭の外との接続を、作ってあげることも、一つの選択肢だと思います。ただし、その際、大切なのは、親が一方的に「これをやりなさい」と、場を用意することではありません。あくまで、いくつかの選択肢を示しながら、最後は、子ども自身が、「これをやってみたい」と、選び取れるようにすること。その主体性こそが、反抗的な態度の裏にあるエネルギーを、健全な成長へと、変えていく、本当の鍵なのだと思います。

まとめ

  • 反抗期には、専門家が指摘する、いくつかの代表的なタイプがある
  • 我が家では、長男はほとんど反抗期がなく、次男は母親へ、三男は父親へと、それぞれ違う反抗の形を見せた
  • 次男の変化のきっかけは、家庭の中ではなく、アルバイトという、家庭の外での経験だった
  • 三男は、今、クラブ活動の新チームという、学校内での経験を、これから積み重ねようとしている
  • 反抗期の子どもに本当に必要なのは、家庭の外に、挑戦と責任を経験できる「場」があるかどうか
  • さらに重要なのは、その経験が「自ら選び取った」ものであるかどうか、という主体性

アセラズ、クサラズ、アキラメズ。

反抗期は、親を困らせるための行動ではなく、子どもが、次の自分へと、脱皮しようとしている証拠なのだと思います。焦らず、その成長を支える「場」を、そして、子ども自身が、自分で選び取る「主体性」を、一緒に大切にしていきたいと思います。

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