結論から言います。数年前、「デート代は男性が払って当然」という投稿が、大きな炎上を巻き起こしたことがありました。女性はデートのために服やメイクに時間とお金をかけている、それを考えたら男性が出すべきだ、という内容でした。この論争、単なる男女間のマナーの話では終わらない、根深い背景があるように思います。
「デート代は男が払え」論争が、あぶり出したもの
2023年、ある投稿がSNSで大炎上しました。「女性はデートの準備に時間とお金をかけているのだから、男性が出すべきだ」という主張です。賛否両論が巻き起こり、「家事は女性がするものと言われると反発するのに、食事は男性が奢るものと言われると黙っているのはおかしい」という、鋭い指摘も話題になりました。
この論争の根っこには、「男性が経済的に女性をリードするべきだ」という、昔ながらの価値観があります。ただ、実際の婚活調査を見ると、男性の側も「奢ってもらって当たり前という態度は不快」と、はっきり反発していることが分かります。
結婚したくない、本当の理由
内閣府の男女共同参画白書によれば、積極的に結婚したいと思わない理由として、男性は「結婚生活を送る経済力がない・仕事が不安定だから」を、20〜30代・40〜60代を通じて約4割が挙げています。一方、女性の場合は、「仕事・家事・育児・介護を背負うことになるから」を、20〜30代の約4割が挙げています。
ここから見えてくるのは、男性は「経済力への自信のなさ」から、女性は「負担を背負うことへの不安」から、それぞれ結婚に慎重になっているという構図です。特に男性側の「経済力への自信のなさ」は、単なるお金の問題というより、「自分は、この先やっていけるのだろうか」という、もっと根本的な自信の問題につながっているのではないかと思います。
学歴による年収差は、「今すぐ」ではなく「じわじわ」広がる
ここで、学歴と年収の関係を見てみます。厚生労働省の統計によれば、25〜29歳の時点では、学歴による年収差はそれほど大きくありません。ですが、年齢が上がるにつれて、この差はじわじわと開いていきます。男性は40〜44歳で約20%、50〜54歳になると約25%の差がつき、女性の場合はさらに差が大きく、最大で34%にもなるとされています。
つまり、20代のうちは「学歴なんて関係ない」と感じられても、年齢を重ねるごとに、その差は静かに、しかし確実に広がっていくということです。
本当に大切なのは、「学力」より「学び続ける習慣」
ただ、ここでもう一つ、重要な研究結果があります。将来の収入を決めるのは、学生時代の学力そのものではなく、何歳になっても学び続ける習慣だという分析結果です。卒業した時点の知識や能力だけでは、その後の所得は決まりません。卒業後も、学び続けたかどうかが、決定的に重要だとされています。大学時代にどれだけ勉強していても、卒業後に学ぶことをやめてしまえば、所得は向上しないのです。
これは、以前このブログでも紹介した「やりたいことが分からない」と悩む高校生の話ともつながります。やりたいことが、今すぐ見つからなくてもいいのだと思います。大切なのは、目の前にあることを、大人になってからも、自分にできる範囲で、コツコツと積み重ね続けられるかどうかです。
まとめ
- 「デート代は男が払え」論争の裏には、男性の経済力への期待と、本人たちの自信のなさが隠れている
- 男性が結婚に消極的になる理由の約4割は「経済力・仕事の不安定さ」への不安
- 学歴による年収差は、20代では小さくても、年齢とともにじわじわ広がっていく
- 将来の収入を決めるのは、学生時代の学力そのものより、大人になってからも学び続ける習慣
アセラズ、クサラズ、アキラメズ。
もし、男性が結婚に踏み出せない理由の一つが「自分に対する自信のなさ」だとしたら。やりたいことがまだ分からなくても、目の前の勉強を、大人になるまで、自分にできる範囲で頑張り続けること。それが、いつか自分自身への自信につながるのだとしたら。親として、できるだけ、それを応援していきたいと思います。


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