結論から言います。高校説明会は、パンフレットを読むだけでは分からないことを確認しに行く場です。ただ、何となく座って話を聞いて帰ってくるだけでは、正直あまり意味がありません。合同説明会で7年以上を回ってきた経験から、本当に見ておくべきポイントを整理しました。
説明会は、高2から動き出すのがおすすめ
「高3になってから」でも遅くはありませんが、できれば高2のうちから参加を始めることをおすすめします。理由はシンプルで、比較検討する時間の余裕が生まれるからです。1校だけを見て決めるのと、複数校を見比べた上で決めるのとでは、納得感がまったく違います。また、人気校は高3になると倍率や関心の高まりから、より一層混み合う傾向もあります。早めに動いておくことで、落ち着いて情報収集ができます。
説明会に行く前に、この3つだけは済ませておく
- 学校のホームページ・パンフレットに一通り目を通しておく(すでに公開されている情報を質問すると、時間がもったいないだけでなく、準備不足という印象を与えてしまいます)
- 気になる点を3〜4個、事前にメモしておく
- 複数校を回る日は、移動時間を含めたスケジュールを事前に組んでおく
人気校は、開始前から並ぶ
合同説明会では、倍率の高い人気校のブースには、開始時間前から長い列ができます。事前に「ここは聞いておきたい」という学校が決まっているなら、開場と同時に一番乗りを目指すくらいの気持ちで向かうことをおすすめします。後回しにすると、個別相談の順番待ちだけで貴重な時間が終わってしまうこともあります。
もし主催がPTAであれば、知り合いのPTA関係者にブース配置図を事前にもらえないか聞いてみるのも一つの手です。会場に着いてから配置図を確認するより、事前に動線を決めておける分、当日の時間を有効に使えます。
会場で必ずチェックすべき5つのポイント
①先生・在校生の雰囲気
説明の内容そのものより、話す先生や案内してくれる在校生の表情、言葉遣いを見てください。「面倒見が良い」と言われても、それが本当かどうかは、説明会の受け答えの丁寧さに一番表れます。
②コース・クラス分けの実態
文系・理系の分かれるタイミング、習熟度別授業の有無、中高一貫校であればクラス編成の方式。パンフレットに載っていても、実際の運用は年によって変わることがあるので、直接確認する価値があります。
③進学実績の中身
大学合格者数だけでなく、現役での進学率、指定校推薦の状況まで踏み込んで聞くと、その学校の「実態」が見えてきます。
④部活動・行事への関わり方
部活動の加入率、行事が生徒主体かどうか。子どもが「楽しく通えるか」を左右する、意外と見落とされがちなポイントです。
⑤入試情報の”生の声”
入試科目や面接の有無だけでなく、「模擬試験でどのくらいの成績帯の生徒が合格しているか」まで踏み込んで聞けると、より現実的な判断材料になります。
このとき、できれば現在の成績(内申点や模試の結果)を伝えられる状態にしておくことをおすすめします。「今の成績なら十分狙えます」「あと苦手なこの分野を伸ばせば届きます」というように、高2の時点で具体的に何を頑張ればいいか、その場でアドバイスをもらえることがあります。ただの世間話で終わらせず、我が子の”個別の伸びしろ”を聞き出す機会にできるかどうかが、説明会を有意義にする分かれ目です。
個別相談では、質問を絞り込むことが大切
個別相談の時間は限られています。聞きたいことを全部リストアップした上で、「これはパンフレットに載っていないだろう」というものだけに絞り込んでください。たとえば「学習サポートはありますか?」ではなく、「定期テストで点数が伸び悩んだ場合、個別の補習や面談はありますか?」というように、具体的な状況を想定して聞くと、より的確な答えが返ってきます。
そして、可能であれば成績表や模試の結果を持参してください。現在の内申点や偏差値を見せた上で相談すると、「今のままで大丈夫」で終わらず、「この教科をあと何点伸ばせば安心圏に入る」という、高2のうちだからこそ間に合う、具体的な行動指針をもらえます。これは、高3になってからでは得づらいアドバイスです。
まとめ
- 説明会は高2のうちから参加を始めると、比較検討する余裕が生まれる
- 行く前に、公開されている情報には一通り目を通しておく
- 人気校は開場と同時に向かう。PTA主催ならブース配置図を事前入手するのも有効
- 会場では、先生・在校生の雰囲気、コース分けの実態、進学実績の中身、部活動・行事への関わり方、入試の生の声の5点を確認する
- 個別相談では、質問を「パンフレットに載っていないこと」に絞り込む
- 成績表や模試の結果を持参すると、その場で具体的な伸ばすべきポイントを教えてもらえることがある
アセラズ、クサラズ、アキラメズ。
説明会は、「良い学校を見つける場」であると同時に、「うちの子には合わない学校に気づく場」でもあります。どちらも、同じくらい価値のある発見です。


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