友だちの悩み、相談相手の1位は「誰にも相談しない」、2位は「AI」だった

スマホ・ゲーム対策

結論から言います。友だち関係で悩んだ経験がある小中学生は、84.5%にのぼります。そして、その悩みを「誰に相談するか」を尋ねたところ、1位は「誰にも相談しない」、2位は「AI(ChatGPTなど)」でした。家族や、他の友だちより、AIの方が、相談相手として選ばれているのです。

8割以上が、友だち関係で悩んでいる

ニフティが運営する「ニフティキッズ」が、小中学生を中心とした2,236人を対象に実施した調査(2026年7〜9月)によると、友だち関係で悩んだ経験が「ある」と答えた小中学生は、84.5%にのぼりました。約7割が、何らかの友だちグループに所属しており、友だち関係は、子どもたちの日常にとって、大きな比重を占めていることが分かります。

相談相手の2位、「AI」という結果

ここが、今回一番驚いた部分です。悩んだときに誰に相談するか、という質問で、2位に入ったのが「AI(ChatGPTなど)」でした。情報検索や勉強の補助として使われることが多いイメージのあるAIですが、子どもたちにとっては、**人間関係の悩みを打ち明ける相手**としても、既に機能しているのです。

別の調査では、子どもたちから「AIに”友だちのように接してほしい”」という声が、多く寄せられていることも分かっています。相談に乗ってほしい、一緒に遊びたい、という感覚で、AIと向き合っている子どもも、少なくないようです。

なぜ、AIが選ばれるのか

これには、いくつかの理由が考えられます。AIは、**説教をせず、否定もせず、いつでも話を聞いてくれます**。学校や家庭で誰かに相談すると、「それは、こうした方がいいよ」とアドバイスされたり、「そんなことで悩んでるの」と、軽く受け止められてしまったりすることもあります。AIには、そうした気まずさがありません。

また、**誰かに話したことが広まってしまう心配がない**、という安心感も、大きいのだと思います。友だち関係の悩みは、ときに「誰に相談したか」自体が、新たな人間関係のトラブルの種になることもあります。AIになら、そうしたリスクを気にせず、安心して打ち明けられるのだと思います。

本当に深刻なのは、1位の「誰にも相談しない」

ただ、正直に言うと、このデータで一番気になるのは、AIが2位だったことより、**1位が「誰にも相談しない(自分で解決する・我慢する)」だった**という事実です。AIにすら頼らず、完全に一人で抱え込んでいる子どもたちが、最も多いのです。

以前の記事で、高校生が開発した「Blesc」というAIツールを紹介しました。「アンケートで『気分が落ち込むことはありますか』と聞かれれば、多くの生徒は『あまりない』を選ぶ。正直に答えて呼び出されるのは面倒だし、選択肢のどれも自分の状態に当てはまらない」。この指摘と、今回の「誰にも相談しない」という結果は、根っこで繋がっているように思います。

家庭でできること

AIに相談していること自体を、過度に心配する必要はないのだと思います。むしろ、**「AIにでも話せている」というのは、まだ”話す”という選択肢を、本人が持てている**ということです。一番見守りたいのは、**「誰にも相談しない」を選んでいる子どもたち**の方です。

「最近、お友だちとのこと、何か困ったことない?」と、直接聞いても、なかなか本音は出てこないかもしれません。それよりも、普段の何気ない会話の中で、**「困ったときは、誰に話してもいいんだよ」という安心感を、繰り返し伝えておく**ことが、いざというときの支えになるのだと思います。

まとめ

  • 友だち関係で悩んだ経験がある小中学生は84.5%にのぼる
  • 相談相手の1位は「誰にも相談しない」、2位は「AI」という結果だった
  • AIが選ばれる理由として、説教されない安心感、秘密が広まらない安心感が考えられる
  • 本当に見守りたいのは、AIにすら頼らず一人で抱え込んでいる、1位の子どもたちである
  • 「困ったときは、誰に話してもいい」という安心感を、日頃から伝えておくことが大切

アセラズ、クサラズ、アキラメズ。

AIが2位に入ったことより、1位が「誰にも相談しない」だったことを、私たち大人は、もっと真剣に受け止める必要があるのだと思います。

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました